12年後に、こんにちは。
年賀状のお年玉が、一枚も当選しませんでした。
ここ数年もらっていた記念切手が
手に入りません。
残念ではありますが、
実はそれほど残念でもありません。
なぜなら、この記念切手が
とても使いづらいからです。
ご存知の通り、年賀状のお年玉で当たる
記念切手には「その年の」干支が描かれています。
たとえば2018年は戌年なので、
犬のイラストが描かれています。
これ、みなさんはいつ使っているのでしょう?
私は使うことができぬまま、
溜めてしまっています。
なぜか。
それはこの記念切手を入手できる
タイミングに原因があります。
この記念切手を入手できるのは、
その年の当選発表の後。
今年でいうと、1/15以降となります。
つまり、当然のことではありますが、
戌年の年賀状のやり取りの結果として切手が手に入るので、
戌年の年賀状には使えないのです。
では、年賀状以外のたとえば暑中見舞いに使えるかというと、
私は少なからず違和感を覚えてしまいます。
それは、干支が季語的な役割を担うからだと思います。
干支はお正月を連想させてしまうので、
「干支が描かれた切手」は、お正月にしか似合わないのです。
かといって、翌年の年賀状に使えるかというと、
私は犬のイラストの描かれた切手を
亥年の年賀状に使うのを躊躇してしまいます。
その年の年賀状には間に合わない。
そもそも年賀状以外には似合わない。
翌年の年賀状にも使いたくない。
そんな八方塞がりの記念切手ですが、
唯一自然に使えるタイミングがあります。
それは12年後の年賀状です。
もちろん24年後でも36年後でも構いません。
その切手に描かれた干支が回ってきた年の
年賀状で使うのです。
しかし、そのためには
少なくとも12年間保存した後に
忘れずに使う必要があり、
もし忘れてしまったら次のチャンスは
また12年後となります。
携帯電話の無料解約以上に
難易度の高いミッションだと言えます。
今、私の手元にある記念切手で
最も古いのは2013年の巳年のものです。
2025年のチャンスを逃さずに
使うことができたかは、
その年の日記でご確認ください。
※画像は日本郵便のプレスリリースより引用しております。