勇気ある降参は美しくすらある

よく名前を間違えられます。

私の名字は漢字で「慶本」と書き
「ケイモト」と読みます。

しかし、「ケイモト」という読み方に
馴染みがないせいか「ヨシモト」と
呼ばれることが本当に多いのです。

子供の頃からあらゆるところで、
「ヨシモト」と呼ばれてきました。
時にはフリガナをふっていても、
「ヨシモト」と呼ばれます。

なので、私はデザイナーとしての活動名をカタカナにし、
「ケイモトシュンスケ」とすることにしました。

しかし、自宅への郵便配達においては
「慶本」表記のものが多いため、
配達員の方々から日々間違われるわけです。

間違いにも色んなパターンがあります。

「ヨシモトさんで間違いないでしょうか?」
と確信を持って尋ねてくるパターン。

「えー、ヨシ、、モトさんでしょうか?」
と恐る恐る尋ねてくるパターン。

「ヒロモトさん、郵便です!」
と明確に間違えてくるパターン。
おそらく「廣」と間違えているのでしょう。

それら全てに私はこう答えます。

「あ、はい。」

こういった間違いがおおよそ7割。
「ケイモト」と読んでくれる方が
おおよそ2割くらいかな、という印象です。

では、残りの1割の方々はというと。

「すみません、読み方がわからないのですが。」
と白旗を上げて、名字を尋ねてくれるのです。

そう言われると私は
「正直者だ!」と思います。

「慶本」を「ケイモト」と呼ぶことは
一般常識ではありません。
それどころか、同じ漢字で「ヨシモト」と
呼ぶ家系もあるのかもしれません。

ちなみに、「慶本」という名字の人口を
ネットで調べてみると、「およそ80人」と
出てきます。

だから、ほとんどの人にとっては
出会ったことがなくて当然なのです。

ということは「ヨシモト」と呼んでくる人はもちろん
「ケイモト」と呼んでくる人も、当てずっぽうで
呼んできている可能性が高いと言えます。

まぁそれでも全然構わないですし、
間違われることに慣れすぎて、
「ヨシモト」と呼ばれても
嫌な気持ちは0.001%も生まれません。
どんどん間違えてください。

でも、そこを当てずっぽうではなく
「なんて読むんですか?」と聞かれる方が
コミュニケーションとしては正しいのかな
と思うわけです。

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