デザイン料金について

私はデザイナーとして独立する前に何度も思いました。

「なぜ多くのデザイン事務所には料金表がないのだろう?」
「料金表がないのに問い合わせするのは怖い」
「だから絶対に料金表はあった方が良い」

しかし、天才デザインには料金表がありません。

 

その理由やデザイン料金について
少しお話をしたいと思います。

長くなると思いますので、
デザイン料金についての
基本的な考え方などには興味がなく、
天才デザインの料金イメージだけを知りたい方は、
大きめの文字で「天才デザインの料金イメージ」
と書いてあるところまで飛ばしてください。
具体的な金額は記載しておりませんが、
ザックリとしたイメージは掴めるかもしれません。

では、まず基本的な話から。

なぜ、料金表を提示していない
デザイン事務所が多いのか?
その理由は、デザイン料金が
様々な要因によって変動するためです。

デザイン料金の算出基準は
大きく分けて3つあります。

1.事業規模

2.デザイナーの実績

3.デザイン作業の工数

これら3つの考え方は「タレントの出演料」に似ています。
以下、例を交えながらそれぞれを説明していきます。

 

1.事業規模

事業規模が大きくなればなるほど
そこで使用されるデザインの影響力も
大きくなると考えられるため、
デザイン料金が高くなります。

同じタレントが同じ時間や労力を使ったとしても
出演する媒体によって出演料は異なります。

テレビCMに出るのか、テレビ番組に出るのか、
ラジオに出るのか、イベントに出るのか、
テレビ番組だとしても
ゴールデンタイムなのか、深夜枠なのか。

これはなぜかというと、
そのタレントを見る、聴くお客さんの数が違えば
影響力、つまり経済的価値が異なるからです。

デザイン料金にも同じ側面があります。
個人店のロゴと、全国チェーン店のロゴとでは
そのロゴの経済的価値が異なります。
同様に、100人規模のイベントと、
1000人規模のイベントとでも
フライヤーなど宣伝広告物の経済的価値が異なります。

デザインが好影響を及ぼしてそのお店に入ったり、
そのイベントに参加したりする人が2割いたとして、
同じ2割でもその数が大きく異なるということです。

ですから、その事業・イベントなどの規模や
影響力に即して、デザイン料金を設定するのが
好ましいとされています。

 

2.デザイナーの実績

デザイナーの実績が多く能力が高いほど、
デザイン料金が高くなります。

タレントの人気、実績、能力によって
出演料金が異なるように、
デザイナーの制作料金も
かなりの個人差があります。

これは「1.事業規模」が同一程度だったとしても、
依頼するデザイナーによって金額が異なる
ということです。

基本的には、
仕事がたくさんある人は料金が高いですし、
仕事があまりない人は料金が安いです。

そして、実績や能力、仕事の有無は
同一事務所だとしても
時の経過とともに変動していくため、
適宜料金設定を検討することになります。

 

3.デザイン作業の工数

デザインは基本的にオーダーメイドの商品であるため、
ご要望によって作業工数が大きく異なります。
その工数が多くなればなるほど、
デザイン料金も高くなります。

つまり時給的考えで算出する部分です。

しかし、天才デザインを含め
ここに重きを置いているデザイン事務所は
多くはないように感じます。

そもそもデザイン制作の特性として
時給単価という考え方では
価値を正しく測れないので
1や2の考え方が基本となっています。

とはいえ、あまりにも膨大な時間や人手が必要になる
オーダーであれば、加味しないわけにはいかないため
この考え方も必要に応じて適用されます。

タレントの場合、
高尾山に登るのとエベレストに登るのとでは
さすがに出演料が違うのではないか?
といった程度でお考え頂ければと思います。

以上、3つの算出基準を見てきましたが
デザイン料金の具体的な算出には、
これら全ての基準を合わせて考える必要があるため
一律の料金を提示するのではなく
「まずはお話を聞いてから」
となる事務所が多いというわけです。

ちなみに、料金の増減に影響が大きいのは
1>2>3の順番です。

そうではない事務所もあるとは思いますが、
少なくとも天才デザインでは
そう考えています。

 

天才デザインの料金イメージ

とはいえ、料金に対する
指標が全くないとなると、
問い合わせをするハードルは
とても高く感じると思います。

他に比べて高いのか安いのか
そのくらいのヒントは欲しい。
そう思うのが普通でしょう。

ですから、あくまでイメージの話ですが
天才デザインの費用感について
少しだけ話をしようと思います。
※具体的な金額は全く出てきません。

 

まず、クラウドソーシングであったり、
「ロゴ○案で○○円ポッキリ!」と一律料金で
広告しているような制作会社の相場よりは
基本的に高いです。

これらのサービスは、
ズバリ価格を売りにしています。
なので、価格が最優先であれば
こういったサービスのご利用を
オススメしています。

逆に、有名事務所や広告代理店は
もちろんのこと、社員を多く抱える
デザイン会社に比べたら
基本的に安いと思います。

「思います」とつけたのは、
そういった会社のほとんどが
料金を提示していないので、
正確な料金はわからないからです。

それでもどことなく入ってくる
情報は少なからずあり、
ある程度の推測は立てられるので、
その上でのイメージです。

以上、具体的な金額ではありませんが、
ご依頼を検討する一つの指標として
ご参照頂ければ幸いです。

なお、金額を提示している会社の相場については、
検索すると色々出てくると思いますので、
そういった情報とこの記事を合わせて読むと
少しは具体的な相場観も伝わるかもしれません。

 

さて、本記事では
デザイン料金について述べてきましたが、
そんなことは二の次にして、
気に入ったデザイナーがいれば
臆せずに問い合わせをしてみるのが一番です。

「あなたに頼みたい」と言われて
嫌なデザイナーはいません。

予算感が合わなくても気にする必要はありません。
料金を提示していないデザイン事務所が悪いのですから。

この記事を読んでくれた人にとって、
「この人に頼みたい」と思える
デザイナーが見つかることを
心より願っております。

それが天才デザインであれば
これ以上嬉しいことはありません。

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